新型コロナウイルスへの対応について
2021/4/21 更新
当院では,外来患者の病棟への立ち入りを原則禁止しています.
また入院患者への対応として,入院患者に対する理学療法及び処置は可能な限り病棟で行うことにしていましたが,現在県内の状況が安定しているためリハビリテーション室内で理学療法を実施しています.
外部との接触を極力行わないように時間帯などを配慮しています.また,来院者で家族などの特別許可者以外は入院患者への面会などはお断りしています.また特別許可者の面会時間を30分に制限しています.ご理解ご協力をお願いいたします.
また外来では来院時に検温測定を実施しています.発熱がある場合には当院での診療が実施できないためご了承ください.
毎日のセルフチェックと発熱時の対応
感染予防の自己管理,自己防衛を行い,自らが感染源,媒介者にならないように注意しましょう.そのためにも毎朝,ご自身で体温測定を行い,37.5度以上の発熱,咳,全身倦怠感などがあれば職場に連絡をし,仕事を休むようにしてください.この時,内科等のかかりつけ医を受診する場合は感染の拡大を防止するためにも受診前に電話にて症状などを伝え,かかりつけ医に指示をもらうことをおすすめします.高知県では新型コロナウイルス感染症検査協力医療機関(リンク)を発表していますので,コロナの検査はそちらで実施が可能になっています.その症状が改善した場合は職場復帰は可能となりますが,体内にコロナウイルスが潜伏している可能性があるため,復職後2週間は自己の体調変化に注意してください.
症状の増悪もしくは4日以上その症状(37.5度以上の発熱,咳,全身倦怠感など)が続く場合には,高知県新型コロナウイルス相談センター(毎日9時~21時):088-823-9300に連絡をして指示を仰いでください.
自分でできる感染予防
ご自身で標準予防策の徹底を行いましょう.①適切なマスクの着脱,②手洗い(石鹸,流水:20秒以上,70%アルコール1プッシュ3ml)また自宅では部屋の換気,適宜0.1%次亜塩素酸ナトリウムによる拭き掃除などを行いましょう.
病院などを受診するときはマスクの着用はもちろん,待合では1~2mの間隔を保持したり,車内での待機などを行いましょう.また体調管理としてしっかりとした睡眠時間の確保やバランスの良い食事,疲れない規則正しい生活をし,自己免疫力を高めましょう.
森 功, et al. Norovirus の代替指標として Feline Calicivirus を用いた手洗いによるウイルス除去効果の検討. 感染症学雑誌 : 日本伝染病学会機関誌 : the journal of the Japanese Association for Infectious Diseases. 2006;80(5):496-500
流水による手洗いを行うことでウイルスの99%を洗い流せることが報告されています.ハンドソープを併用することも有用ですが,頻回の使用は手の皮脂を失うことで手荒れを生じ,皮膚バリアの損傷につながるためウイルスの温床となる可能性があります.もし使用する場合にはハンドクリームなどで必ず保湿をしてください.これらのことから流水によるこまめな手洗いをすることを心がけましょう.
また自宅で次亜塩素酸水を作成する場合は,ホームセンターやドラッグストアなどで売っているハイターやブリーチなど(これらは次亜塩素酸が5~6%含有)を使って作ることが可能です.その場合,500mlのペットボトルにキャップ2杯(10ml)の次亜塩素酸をいれます.これで濃度0.1%の次亜塩素酸水が作れます.次亜塩素酸は,皮膚への刺激等から手指の洗浄に用いるのは適当ではないとされているので注意してください.
HCoV( human coronavirus:ヒトコロナウイルス)に対して次亜塩素酸ナトリウム濃度0.1%で噴霧し,1分間後のウイルス除去率は99.9%以上と報告されています.
Kampf G, Todt D, Pfaender S, Steinmann E. Persistence of coronaviruses on inanimate surfaces and their inactivation with biocidal agents. J Hosp Infect. 2020;104(3):246‐251. doi:10.1016/j.jhin.2020.01.022